院長コラム
2023.12.22
ベテル通信⑤ 睡眠時無呼吸症候群の原因と治療
今回は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因と治療について解説します。
写真は咽頭部の部位とレントゲン写真(CT)です。首の骨と舌の奥で
挟まれた黄色○で囲んだ黒い部分が咽頭の空気の通り道(気道)です。
SASの原因の大部分は、舌やその周りの軟部組織が咽頭内の空気の通り道を細くする閉塞型です。顎や舌の位置、形、肥満が主な原因ですが、呼吸を調整する神経の反応が低下して起こることもあります。睡眠中の低酸素状態が長期に続くと全身の様々な病気の関連性が近年、数多く報告されています。
【主な睡眠時無呼吸症候群の治療】
1)経鼻的気道持続陽圧療法(CPAP療法)
これは鼻にマスクをつけ,特殊な機械で圧力をかけて空気を送り込む治療法です.これによって肺への空気の流れがよくなり,呼吸が止まることがなくなります.
2)歯科装具(マウスピース)
下顎を固定させることで気道を広く保ち、いびきや無呼吸の発生を防ぐ治療方法です。中等症までの患者様が対象で札幌東徳洲会病院・歯科医師が作製します。