院長コラム
2023.12.22
ベテル通信⑧-1 エコー検査でわかる心臓病
【狭心症、心筋梗塞の症状】
・胸に痛みや息切れ、動悸、圧迫感を感じます。運動時に起こる事が多いです。
・痛みは背中、みぞおち、肩、のどや歯にでることもあります。
・同時に息苦しさや、手足が冷えたり、冷や汗が出たりもします。
・心筋梗塞は狭心症と違って7割の方が前ぶれなしに突然発症します。
【救急車を呼ぶタイミングとやってはいけない事】
・15分以上症状が治まらない場合は、心筋梗塞を疑い一刻を争います。
対応の遅れは致命的となる場合があります。
・自力で病院に行くのではなく、安静にして、ためらわず救急車を呼んで下さい。
【大動脈弁狭窄症の症状】
・軽度なうちは自覚症状はありません
・進行すると心不全などの症状が悪化し、めまいや失神、息切れ・むくみ・疲労感 などが起きたりします。
【心臓病の合併症と放置リスク】
・無治療で病気が進行すると5年以内の死亡率が上がることがわかってます。
【当院(ベテル)の心臓病の検査】
・採血、胸部レントゲン、心電図、エコー(超音波)検査
・エコー検査では動脈硬化や心臓の形態、動き、血流、弁を評価します。
・エコー検査はその場で診断ができます。
(検査の詳細は 「ベテル通信7」 に掲載しています)
【心筋梗塞、大動脈弁狭窄症の最新治療(手術が必要な場合)】
・胸を切ったりしないで手首や太ももの付け根の血管からカテーテルを心臓の
血管に送り血流を良くしたり(PCI:経皮的冠動脈形成術)、人工弁に置き換え る方法(TAVI:経カテーテル的大動脈弁植え込み術)を札幌東徳洲会病院で
行います。 高齢で体力が低下している方なども行えます。
札幌東徳洲会病院では24時間、いつでも緊急心臓カテーテル検査、
冠動脈再開通療法が施行できる体制を整えております。