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院長コラム

2023.12.22

ベテル通信⑦-2 エコー検査によってわかる病気

 

「超音波検査(エコー)で何がわかるの?~血管のはなし~」の続きです。

【血栓症と梗塞】

血栓症とは何らかの原因で血管内に血が固まり(血栓)ができて、血管を細くしたり

詰まったりしてしまう病気です。血管が詰まって血流が流れなくなると、その先の細胞

や組織が壊死(×)してしまいます。それを梗塞と言います。

 ○動脈血栓症 : 心臓から血液を送り出す動脈①→②で血栓ができる 

             ⇒ 頚、心臓、下肢の動脈を検査

 

 ○静脈血栓症 : 心臓へ血液を戻す静脈③→④で血栓ができる 

             ⇒ 主に下肢の静脈を検査

動脈硬化症は動脈閉塞の原因になります。高血圧や喫煙などにより内膜細胞が障害され、血液の脂質(油)が血管の壁に沈着し、その部位に油の塊(プラーク)ができると脳梗塞、心筋梗塞などの危険性が著しく高まります。深部静脈血栓症とは主に下肢の静脈に血栓ができて詰まってしまう病気です。腫脹、圧痛、発赤などがみられ(写真)、

この血栓が肺に流れると肺塞栓症となり呼吸困難、胸痛が現れ突然死

に至ることがあります。飛行機で長時間旅行した時などに起こる

エコノミークラス症候群などといわれています。また、小さな血栓が

何度も肺に飛んで血管が詰まり肺高血圧となり慢性的に心臓機能

が障害される場合もあります。高齢で運動のしない人は要注意です。

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