院長コラム
2023.12.22
ベテル通信⑦ エコー検査でわかる病気
講師:臨床検査技師 照澤和仁
演題名:「超音波検査(エコー)で何がわかるの?~血管のはなし~」
「動脈硬化や血管の病気を知っていただいて、この情報を皆様の
健康維持にお役立て下さい。内容を要約してご紹介します。」
超音波検査(エコー)とは?】
魚群探知機で知られているように音の反射で体内の臓器や血管などを画像にして観察する装置です。胎児にも安全に行うことができます。プローブという器具を患者さんの身体に当てて検査します。(写真左)
【どんなところを検査しますか?】
心臓・肝臓・膵臓・腎臓・血管(動脈、静脈)などです。腫瘍や腎結石、胆石などの有無、血管内の様子だけでなく血流、心臓の弁の動きや機能も観察できます。病気の全てがわかるわけではありませんが、X線心臓血管造影やCTなどといった大がかりな機器と違い、緊張せず気軽に受けることのできる検査です。
【エコーでわかる血管の病気】
エコー検査はプローブを身体に当てるだけで「リアルタイム」に「痛みもなく」「短い時間」で行え、結果もその場でわかる外来診療で不可欠な検査です。
【頸動脈エコー】
動脈硬化の進行度
動脈のつまり具合
プラークの有無(脳梗塞の原因)
【腹部エコー】
大動脈瘤
大動脈解離
【心臓エコー】
弁疾患
心不全
心筋梗塞など
【下肢血管エコー】
閉塞性動脈硬化症
下肢静脈瘤
深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)
(肺塞栓の潜在原因)